千歳市で根本改善なら「Breath 整体・鍼・整骨」

 

ここ最近、気温の上下が激しいですね。気温が急に下がったり上がったりすると、着るものにも困ります。朝は冷えるけど昼は少し暖かい。上着を羽織って出かけても昼には暑くて脱ぎたくなり、かといって薄着では朝晩はさすがに寒い。

こうした服装の調整の難しさは、単なる不便さにとどまらず、体にとっては重大なストレスとなります。寒暖差は体にとっては恒常性(こうじょうせい)といって体の働きを一定に保つ機能が乱れてしまい、その機能を担当する自律神経がしっかり働かなくなることで、体調を崩すきっかけにもなるのです。

 

1. 気温の上下と体の変化

よくあるのが気温の上下が激しくなって風邪を引いてしまい、咳や鼻水だけではなく、肩や首の痛みが強く出る。そして風邪が治ってからも肩こりや首の痛み、さらには息苦しさが続くケース

こうした不調を単なる風邪の後遺症みたいなものだと片付けてしまう人も多いのですが、実は体の仕組みをから考えると、それは全身に関わる問題であることが見えてきます。

 

 

2. 呼吸が浅くなるメカニズム

咳や鼻水が続くと、どうしても口呼吸になりがちです。鼻が詰まっていると自然に鼻呼吸はしづらくなり、口で浅く息を吸うしかなくなるのです。口呼吸は鼻呼吸に比べて呼吸が浅く、取り込める酸素の量も少なくなります。結果として全身が酸素不足気味になり、だるさや頭の重さを感じやすくなります。

加えて、近年はマスクをつける機会が増えました。マスクは感染症予防には欠かせませんが、息苦しさを感じやすく、呼吸が浅くなりがちです。「マスクをつけていると胸が苦しくなる」とという話もよく聞きます。

呼吸が浅くなると、横隔膜や背骨、肋骨の筋肉や関節が硬くなり、徐々に動きが悪くなります。本来は呼吸のたびに自然に伸び縮みしている部分が硬くなりお互きにくくなってしまうのです。すると体は代わりに首や肩、胸の筋肉を総動員して呼吸を補おうとします。

これらは本来は呼吸以外で働くはずの筋肉ですが、強制的にメインの役割を担うようになってしまいます。その結果、首や肩の筋肉はカチカチに緊張し、動きが制限されてしまいます。さらに緊張は周囲の部位へ広がり、背中や腕にまで影響が出てきます。

 

3. 全身に広がる悪循環

呼吸に使う筋肉や関節が硬くなれば、呼吸はますます浅くなります。浅い呼吸を補うために首や肩が持ち上がるような呼吸が習慣化し、全身の緊張が連鎖的に広がっていきます。

こうして「呼吸が浅い → 筋肉が緊張する → 呼吸がさらに浅くなる」という悪循環が生まれます。やがて体全体が緊張上状態になってしまい、どんなに休んでも疲れが取れない感覚に襲われるのです。

中には「寝ても体が重い」「朝起きてもスッキリしない」と訴える方がいます。これは単なる筋肉の硬さではなく、呼吸と自律神経の乱れが背景にあることが多いのです。呼吸が浅いままでは、質の高い睡眠をとることも難しく、回復は遅れてしまいます。

 

4. 慢性痛と自律神経の働き

この現象は風邪に限らず、慢性的な痛みを抱える人にも共通して起こります。強い痛みや不調が長引くと、体は防御反応として自律神経の交感神経を強く働かせます。交感神経は「戦うか逃げるか」の反応をつかさどり、体を常に緊張状態に置こうとします。

交感神経は背骨の奥に存在しており、過剰に働くと背骨や肋骨、横隔膜の動きが悪くなります。呼吸が浅くなれば、肩や首、胸の筋肉を酷使して呼吸するしかなくなり、ますます体に負担がかかります。

このように慢性痛と呼吸の浅さは密接に関わっています。「肩こりや腰痛がなかなか改善しない」「休んでも疲れが取れない」という背景には、こうした自律神経と呼吸の悪循環が隠れているのです。

 

5. 全身を見直すことの大切さ

ここまでを整理すると、症状が出ている場所だけを見ていては根本的な解決にはならないことがわかります。肩が痛いから肩だけを揉む、腰が痛いから腰だけを治療する。これでは一時的に楽になることはあっても、またすぐに元に戻ってしまいやすいです。

肩の不調が横隔膜や肋骨の硬さから生じることもあれば、腰痛が呼吸の浅さによって悪化することもあります。症状が局所的に強くても、その原因は必ず全身に広がっている場合がかなり多いです。

だからこそ「全身を見る視点」が必要なのです。呼吸の深さ、体の歪み、自律神経の働きまで含めて整えることで、症状の改善だけでなく再発防止や回復のスピードアップにつながります。

風邪のときの不調も、慢性的な痛みも、結局は全身の連鎖の中で起きています。心当たりがある方は相談してくださいね!

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