この日は
4~5年前からヘルニアに悩んでいて
症状に波があって
最近は調子が良かったけど
仕事中に悪化したとのことで
患者さんが来院。
カラダの状態をチェックして
骨格や筋肉の状態などの
カラダの状態と
自覚している症状との関係を
整理しながら治療スタート。
施術後はだいぶ動けるようになり
一安心です。
カラダが辛くなると
第一の選択肢で病院へ行きますよね?
これが一般的だと思います。
そこで検査を受けた結果は
おそらくヘルニア。
痛みが出ているのは
腰の骨の間にある
クッションつぶれて
ちょっと飛び出ているからと
そこ以外にはっきりとした
兆候が見えなくても
診断名をもらってしまえば
ヘルニア持ちとなりますよね?
もちろん、検査で
がっちりヘルニアが見つかる人もいます。
そしてヘルニアは
なかなか治らないから
ヘルニア持ちは腰が痛くなることに
気をつけながら生きて行く。
みたいなマイナスなイメージを
抱えつつ生きなければなりません。
こんな風に
ヘルニアという診断名を
大事に大事に
抱えている人も多いです。
ほかの疾患でもそうですが
なんでそんなに
病気を大事に抱えるのか
僕には、よく理解できません。
もちろん、そこにヘルニアがあるということは
肉体的にも負担がかかっているということで
気をつけたほうがいい
かもしれません。
でもね、ヘルニアがあっても
腰痛を感じない人もいます。
大切なのは
あなたが感じている
腰痛や神経痛は
そもそもヘルニアの
せいなのか?
いやでもMRIで
ヘルニア見つかったし!
って思うかもしれないけど。
そもそも、この話自体に
少しだけ違和感。
なぜ、そんなに自分を
悪い方へと追い詰めたいんでしょうか?
この話を聞くたびに
腰痛で望んでいるの?
と感じてしまいます。
そんなはずないでしょと
言うならばこんな話を紹介します。
1995年に画像診断を用いた
興味深い研究があります。
腰が痛くない人に対して
MRI検査を行うと
76%の人に
椎間板ヘルニアが見つかり
85%の人に
椎間板の変性が見つかり
そしてヘルニアが見つかった人で
80%の人は痛みを感じていない。
超少ないですよね?
この研究から
ヘルニアや背骨の変形がかならずしも
腰痛と因果関係があるといえない
ことがわかります。
もちろん画像診断が
悪いとかじゃないし
画像で検査ができることが
病院の素晴らしいところであって
その画像診断で背骨の骨折や
その他、重篤な腰痛の原因になる疾患や
悪性腫瘍などの病気を発見できます。
だから、検査自体が
悪いものではないし
むしろ、画像検査をして
原因がよくわからないと言われた腰痛は
姿勢や筋肉、内臓疲労、自律神経などの
問題かもしれないので
しっかりと治療すれば
良くなるものです。
ただ、そこでヘルニアが見つかれば
椎間板ヘルニアになります。
そこで、便や尿が出にくいとか
脚の感覚がないとか
足が麻痺して動かないとか
重症な症状があれば手術を勧められますし
実際に、すぐに手術が必要です。
でも、リハビリや湿布で様子みませんか?
という感じならやり様はいくらでもあるという事。
そういう方が
治療院に来るべきです。
ヘルニアの中には
無症状ヘルニアというものもあると
最近は整形外科でも
言うようになりましたね。
昨日の人だって
足首の調整とテーピングでかなり軽減しました。
こうなれば、日常生活などへの
アドバイスが必要になります。
ヘルニアを気にして
不安とともに生きていくのか
元気になって
この先を生きていくのか
どちら選ぶのかは自由ですが
どちらが生きやすいのかですよ!