この日は
手首と指の痛みで治療中の患者さんが来院。

もともとモノを運んだり
握ったりが多い職種だったのと

重さも１０kg以上のモノが
多いとのこと。

手首や腕の状態もさることながら
肩はちゃんと上がらなかったし

首の動きも
背骨の動きも良くなかったのが

今現在は少しづつ
回復してきている段階。

でもなんとなく
僕としては

改善していくスピードが
ちょっと遅い気がしました。。。

というわけで
上で書いた通りのことを

患者さんにも聞いてみたら
管楽器を演奏するのが趣味だそうで。

演奏の際には両手で持つし
そんなに重くはないけど

楽器を一定の位置で固定するのに
結構、力が必要で

その動きが
どうも影響していそうでした。

ただ実際にどう演奏するかとか
どういう持ち方をするのかってのは

よくわからないので
見るのが一番なので

一応、聞いてみた所
たまたま練習に行くから

車の中にあるとのことなので
実際に持ってもらう事に。

指を開きつつ曲げて
小指と親指が起点となって支えているそうで。

そりゃ、手によくないよね。。。
なんて持ち方。

なので、ちょっとだけ
持ち方を変えてもらって終了。

こんな風に実際の道具とか
動作をしてからじゃないと

細かい所まで
考える事って難しいわけです。

実際にやってもらわないと
僕のイメージ以外のなんでもないし

本当は違うかもしれないので
かえって遠回りになってしまうかもしれません。

それに流れ作業のように
右から左へ移動してもらい

はい、おしまい。

みたいな治療は
したくないし

過去にはしていた事も
ありますが

それは”治療”じゃなくて
“作業”になっちゃうので

何があってもしたくありません。

だからどうしても何があったのか
お話を聞いたりしているうちに

時間がかかる事もあります。

そんな風にお話を聞きながら
治療する事で

その人の生活風景なんかも
見えてくるもの。

だから、うちでは初診時に
悩んでる症状以外にも

カラダからの色んな兆候を
見られるようにしています。

だって

悩んでる症状と
カラダからの兆候って

関連してますからね。

例えば

腰痛で来院されたとしても

睡眠、便秘又は下痢、足の冷え
などなど

一緒にこういう症状があると
それは無関係ではないです。

そんな風にカラダの
全体像を見ながら治療するのと

症状がある部分のみを
治療するのでは結果は全然違ってくるもの。

だからこそ色んなことを聞くし
色んな話をする必要があるわけです。

なのでまずは出来る限り実際の状況を知る
って事が大切だし

可能な限り再現してみないと
ちゃんとお話しすることができないので

何かあれば
詳しく聞かせてくださいね！