昨日は
患者さんとの会話の中で
気圧の変化で頭痛が
出るのってなんでですか?
なんて話に。
確かに頭痛のみに限らず
よく聞く内容。
よく”雨が降ると”とか
“雨が降る前に”とか
色々なケースが
ありますが
これって気象病なんて
名前がつくほど
感じたことがある方が
多いんじゃないでしょうか?
でも、ちょっとだけ
考えて欲しいんです。
気圧の変化って
言うけど
地上から約1000m高くなると
気圧は約100hPa低くなります。
だから気圧が低くなるから
不調がでるって事になると
僕としては
ちょっと違和感を感じます。
どういう事かと言うと
例えば
皆さんご存知である
日勝峠は
標高1105m
ということは
単純に計算すると
気圧は地上と比べると
約100hPaも気圧が低くなって
富士山に登れば
約300hPa下がる。。。
ということは
気圧の変化のみで
何らかの不調が
起きるんだったら
日勝峠を登っても
きついだろうし
富士山なんて登れば
調子が悪いどころじゃありません。
普段、地上で天気がいい時でも
気圧は約1013hPa前後で
天気が悪いとか
台風とかが来てて
すごく気圧が低くても
約970hPaです。
ということは
仮に天気による気圧の変化だけで
不調が出るならば
アップダウンの
大きい峠を車で走ったり
ちょっと山を登った時に
痛みが出てないと
辻褄が合いません。
ということは
気圧のみの
単一の要素だけで
症状が出るってのは
どう考えてもおかしいわけです。
それに、僕がよく聞く時は
低気圧の話ばかりでてきますが
高気圧の影響だって
受けるはず。
なので晴れてたって症状が
出ると考えられませんか?
だから
ゼロとは言えないけど
気圧の変化のみで
症状はほぼ起きない。
じゃあ何かって
はなしですよね?
他にも考えられる
事として
天気の良い悪い
太陽の光
気温
自律神経の働き
天気が悪いと
痛くなるという認識
酸欠
などなど
“気圧”っていう単一の
要素ではなくて
気圧+〇〇
というように
色んな要素が組み合わさって
症状として出ているわけです。
なんて書くと
屁理屈
とか言われるかも
しれないけど
この気圧の話だけじゃなくて
他の事でも
単一の要素だけで
起きてくるの問題なんて
いつも書いている通り
ほとんど
あり得ない。
だからこそカラダを
観察する必要があるわけです。
なので気圧の変化で
症状が出ると感じている人は
その他に何があるのか
ってところを
しっかり意識して
見ていくと
色んなものが
見えてくるかもしれませんね!